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GISとは

 GIS(ジーアイーエスと読みます)とは、Geographic Information Systemの略語で、地図とIT技術を融合させたコンピュータシステムをいいます。カーナビなどはその一つの例です。
 
 古くから地図は直感的に情報を表現する道具として使われています。人に道を教えるときに、簡単な地図を書いてあげるのがもっともわかりやすく正確な方法です。万国共通のマークを使えば、外国の方にもわかりやすい案内が可能です。
 この地図を現代のIT技術と組み合わせると、コンピュータに場所や電話番号を入力するだけで、そこの地図が表示するといったことが可能となりますし、地図上をクリックすると、そこの情報が表示されるといった地図からの検索も可能となります。
 古くからある技術ですが、最近のパソコンの性能向上と普及にともない注目されています。また、近年の震災や水害の教訓を生かし、被災直後から復興計画や防災計画のあらゆる局面での地図の重要性が再認識されたこともあり、政府がGISアクションプログラムを作成し、政策課題として普及導入を推し進めています。

地図と目的 (1)

 道案内の時に、日本全図上に行先を示されても、それがどんなに高価で正確な地図だとしても、多分わかってはもらえないでしょう。この場合は、現在地と行先を1枚の紙に、道路と目印となるようなものを書いてあげればそれで十分です。つまり目的と地図が一致していることが、何より重要です。目的と地図が一致していない状態で、IT技術と組み合わせてGISにしても、あまり効果がありません。
 
変幻自在のデジタルマップ
 GISで使うデジタルマップは、いろいろな目的に使えるように、地図上に表される道路や建物など様々の物(地物といいます)を目的や縮尺に応じて、表示したり消したりして、目的にあわせた表現方法ができるようにしています。
 
▽ 縮尺に応じて、表示するものを変えた場合

地図と目的 (2)

 とても大きな物を輸送する計画を綿密に立てようとしたときに、道路が線だけでは、途中で狭くて通れない箇所があるか判断ができません。そこでGISで使う地図データには、 線に「道幅」などの情報(属性といいます)を自由に付け足せるようになっています。これにより「道幅がXXm以上の道路」といった地図上からの検索ができるようになり綿密な計画が可能となります。このようにGISで使う地図には目的に応じ、どんな属性を盛り込むかが重要となってきます。
 
▽ 例) 幅員が5.5m以上の道路を検索
つなぎ合わせと重ね合わせ
 地図を新たに作るとき、伊能忠敬のように一組で全国行脚をして作ることは現代では、ほとんどありません。多くの人を動員し、分担して作成していきます。分担の方法は、範囲を決めて分担する方法と、範囲は同じで地図にするものを分ける方法(航空写真に写った場所と写らなかった場所に分かれるといった場合)です。
 分担して作成していった地図は、最後につなぎ合わせたり、重ね合わせたりすることになるわけですが、ここでつなぎ目がずれたり、道路と家が重なってしまうような表示がされてしまったりしないよう、事前に十分な取り決めをしていく必要があります。このような場面で豊かな経験と確かな測量技術が求められます。測量業の会社がGIS事業に携わっているゆえんです。
株式会社 SIC桑原
〒943-0873
新潟県上越市西田中62-14
TEL.025-525-9100
FAX.025-525-0840
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